mouii.net 
RSS
正月休みについて
2025-01-15


こんにちは。デレク・ジータです。何見てんだ。年末、12/30に帰省しました。


飛行機で空港まで移動し、ラストワンマイルは30万キロは走っていそうなバスに揺られ実家の近くまで。

到着後は車でしか行けないような山奥、紫尾というところにある山荘まで泊まりに行った。年末なのに。理由は今もって不明。ともかくいい場所だった。建物は古く、泊まれる部屋は二階に6つほどといった大きさで、一階にはバブルの頃は繁盛していたであろう宴会スペースと風呂場があり、温泉地特有の硫黄臭と調理のためか出汁の匂いにつつまれている。部屋は当然畳でシャワーや蛇口はおろかドアさえなく、廊下とはふすま一枚を隔てるのみ。大らかさがあり、そして……寒い。

当初は気が乗らなかったものの帰る頃には満足で、調べるとビジホと同じ程度の価格帯らしい。なのに体感は10倍くらい休まったので連泊したくなりましたが、まとまった休みも取れなければ薄給の私には到底不可能なので、皆さんは代わりに行ってみてはいかがでしょうか。

宿では一泊だけして正月は実家で迎えた。近所の神社でおみくじを引いたら中吉だった。祖母宅で親戚一同と会した。祖父母は鬱になったり完全にボケていたりしていた。従兄弟には子供が産まれていて元気そうだった。お年玉をやった。両親は何も言わないながらも羨ましそうに見ていた。

引き続き両親の願いを叶えることは出来そうになく、周りは全てが悪くなっていきつつあるが、今年の帰省の間は不思議と嫌な気持ちにはならなかった。どうでもいいが故に良いと思うことにも差し障りは無い。退屈で嫌なことの方が多いが……だからなんだっていうんだ?不公平だったんじゃないか?やること、つまりweb、果ての無い競争、ゲームや偽りの目新しさ、刺激で時を忘れることがどうしてこの時間より素晴らしいだなんて言えるんだ?ただあることそれ自体が我慢ならないなら、何ならいいんだ。悪い物を許すのではなくて根底の話をしている。


1/2の早朝の便で帰った。まだ日が昇らない時間、ネコがストーブにあたっているのを尻目に家を出た。送りの車の中で祝われて誕生日だったことを思い出す。28歳。空港で機内用の飲み物と派遣先用の土産を買ってから搭乗した。あっという間に飛び立つ。窓を後ろに滑る水滴、まだ赤い太陽に照らされた車、緑、道路…


実家ネコsは元気だった。チラシを食う2歳のネコ。

12歳くらいのかわいい老猫の様子。