終末トレイン(1話の感想)
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夢すぎる。光景すべてが夢。
描かれる"終末っぽい世界"は何もかも、全てに確信が持てない。取り敢えず日常は平和裏に続いているように見えるけれど、どうやって続いているのかはわからない。
にも関わらず、描かれる風景はまるで夢の中のように印象的な色彩、構図で溢れていて、その風景のために世界は却って疑うことの出来ない強烈な現実感や意味を伴っていて…。
そんな相反する感覚が同居する浮ついた世界は、いつ何時、ふたたびその様相を変えてしまうかもわからない。
何かが失われていく予感。少なくとも現に失われたなにかはある。
そんな中であらわれた目標とそれに近づく方法は、「そうするしかない」という確信へといざなう。
で、
これって本当に最も真実な描写かもって思ったんだぁ。生きるって道の。
旅路は美しくて、最終的には苦しささえも美しさに包摂されてしまうことは約束されていて、けど苦しい気持ちはそうなってほしくなくて(喉元過ぎて熱さ忘れるとまた繰り返しちゃうけどもう繰り返したくはない、もう結構だから)、じゃあどうするのかっていうと<私>の旅って終わってほしくないんだよね。繰り返すこと無く続いていくだけ。でももう終わってほしい気持ちでいっぱいでもある。しかしそうはならない。確信が持てないから。終わらせる以外の確信だけが去来し続けるのが生。聞いてますか?授業ですよ。命の。
「でもまぁよかったじゃん。進むしかなくなって。」
ついでに言うと
1話だけしかない今が一番嬉しい作品なのかも。
終わった世界モノは「少女終末旅行的なエモパワー(冒険)」と「ウォーキング・デッド的なサバイバル・争い(救世)」がベクトルとしてありそうだけど、2話以降で後者の方に依っていきそうな感じがあって、それはあんまり興味ないねって感じなので。
なので勝手に世界を妄想したり、このあとどうなるのか、何が起きるのかを想像したりして楽しんでいます。
ちなみに当然モエーポイントもちゃんとあります。
東雲晶ちゃんあざといね~~~~~~~💞スカートの裏地の嬉しさ!?中3ってマジ!!?
あと、
偶然放映される前日に『エイリアン9』を再視聴してたんだけど、奇しくも同じ構えかも。好きだった人はこっちも見てみてネ。